婆の戯れ言。

つまらない人間セメントが、つまる人間になるために、嫌なことを我慢してがんばる修行日記です。

文句1【SNSに自撮りを上げる人】

 

 

SNSに嬉々として「桜の通り抜けいったよ!」「大学の同期と飲み会したよ!」「彼氏と旅行にきたよ!」「髪の毛きったよ!」みたいなことをこまめにアップしてくださる皆々様は、いったいどんなお気持ちなんでしょうか…

 

私もたまにリア充っぽいことをした日などは(おしゃれなイタリア料理屋で仕事の打ち上げとか)、いっちょあげたろか…と思ったりもしますが、私がどこに行って誰と何を食べたかなんて、「誰が興味あんねん!」とヤナギブソンが出てきてやめてしまいます。

 

SNSというのは、自慢の場だと思います。こんなすごいとこ行ったよ!こんなに友達いるよ!こんなに美味しいもの食べてるよ!こんなことに詳しいよ!を発信する場。私はかつて、いつもSNSに「今日は大切な仲間とミーティング。やっぱりこのチームめっちゃ好き!こんな私でも受け入れてくれてありがとう!」みたいなことを度々あげている人と飲んだ翌日、その人のSNSにはなーんもあがってないのを見たときに、己の価値を思い知りました…。自慢するに値しないわたくし。どおりで、飲みの最中いっぺんも写真撮らへんと思ったわ。

 

しかし日本人が、こんなに自己顕示欲をあからさまにするなんて、意外でした。カラオケが流行ったことも意外に思っていましたが(人前でうっとり熱唱するなんて、音楽の時間に誰も歌わない日本人には向かないと思ってた)、SNSでこんなに自慢をしまくるなんて衝撃です。

 

昔おった「写真恥ずかしいから嫌や〜!」っていう人もめんどくさかったですが、でも猫も杓子もこれだけ恥ずかしげもなく自分の顔を晒しまくるというのも、不思議な気がします。自分が綺麗に撮れてる写真をプロフィール画像にするなんて、「綺麗でしょ?」って言うてるようなもんですやん。

 

とは言え、私は異常に人目を気にする自意識過剰な人間なので、「こんな写真あげたら自分のこと綺麗と思ってるなこいつと思われるやろな…」と先回りしてやめてしまうのですが、多分あげている人は「綺麗に撮れた!あげよー♪」ぐらいの感覚なんやと思います。人からどう見られるかを意識しすぎて勝手にかんじがらめになっている私なんかよりも、ずっとずっと素直で素敵と思います。

 

でも。やっぱり「今日は旦那さまと久々にお外でごはん♡」とかって旦那とおしゃれ飯を食ってる写真を自撮り付きであげられると、「はあ?知らんわ」と思ってしまうのです。

 

あとやたら見るのが「たくさんの気付きがありました!」「出会いに感謝!」系。IT企業の社長さんですか?そして気付きっていつから名詞になったんでしょうか。

名言格言ぽいのをあげる人も苦手です。「自分を縛り付けてるのは、他人じゃなくて、きっと自分」(もっと意味ありげなやつ)とか。ええこと言うたった感が嫌。これも気付き系に多い。

それから「私ごとですが…」ってなんか発表する人。個人のSNSに、私ごと以外の何があると言うのでしょう。

謎のポエムっぽいのもちょっと…。「月明かりがあったかいこんな夜は、しあわせのお布団をかぶって眠りの国へ」(もっと支離滅裂っぽいの)とか。なんの話やねん。

中身まるだしの人も心配。「ダーと喧嘩…あかんてわかってんのになあ。でも今めっちゃ会いたい!」とか。そんなんみんなに公表してええの?って思いますけど。ええんでしょうね。日記じゃあかんのかな?そしてこういうちょっと心配な感じの人は、だいたい知らん間にSNSからおらんようになってます(もともとそんなに深い知り合いではない)。

 

とかまあ人の投稿に文句を言い出したら止まりませんが、とどのつまりは羨ましい。リア充な生活をして、それをためらいなくあげられることが羨ましい!私だってちょっとかわいく撮れた自分の写真を、「今さらsnowやってみたw」とかってあげたいと思うさ。でも婆の自撮りに誰が興味あんねんと思ってしまい、キャンセルを押して投稿を諦めるのです。

 

・・・日曜の昼間にこんなしょーもないことを考えるより、さっさと修行を積んで、SNSに自慢できる充実した人生と、「誰が興味あんねん!」と思わないメンタルを手に入れたいです。